オイリー肌・毛穴・ニキビの関係とケア方法を科学的に考察!

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オイリー肌でお悩みの方へ

今月の美容研究会テーマは、
先日の記事「過度な洗顔をすると皮脂分泌量が増える」は本当か?を受けて
『過剰な皮脂分泌に対するケア方法』についてでした☆

皮脂分泌のメカニズムはまぁわかったけど、
じゃぁオイリー肌の人ってどうしたらいいのよ!

今日の記事では、実際のケア方法についてお話させて頂ければと思います✨

 

ところで、“過剰な皮脂分泌“というと、どのようなイメージを持ちますか?

先日のディスカッションの様子から、どうも『毛穴』『ニキビ』という言葉が連想されることが多いように感じます。

「毛穴」については、
皮脂量と毛穴が目立ちには相関があるという研究が報告されています。
「ヒト頬部毛穴の目立ちと肌状態(資生堂 飯田 et al.」

皮脂量が多い方は、皮脂に含まれる脂肪酸の一種 “オレイン酸”の量が多く、
そのオレイン酸が毛穴をすり鉢状に凹ませている要因となっているのだそうです。

 

ところが「ニキビ」については、皮脂が悪いとは、一概には言えません
毛穴がつまって嫌気性条件※になると、アクネ菌が皮脂を餌として異常増殖し、
アクネ菌を減らすために白血球が闘うことで、周りの細胞まで傷つけてしまうことで炎症してしまうのが、ニキビ。※嫌気性条件:酸素がない状態

問題は”毛穴が詰まった”ことであり、”皮脂が多い”ことではないのです。

 

結論から言うと、
こういった肌荒れを改善するためには、『皮脂量を減らす』ことよりも
『肌のバリア機能を正常化すること』が大切です。

 

老舗の化粧品店を営んでいるスキンケアアドバイザーさんのご意見では、
バリア機能の正常化によりニキビ肌が改善したお客様は、
お手入れの前後でも皮脂が多く、いわゆるオイリー肌だったそうです。

 

お話を聞いていると、オイリー肌の方で多い傾向
・皮脂を落とそうと洗いすぎてしまう
・べたべたする気がするので乳液を付けない

ところが、このようなお手入れは余計にニキビをきやすくしてしまう可能性があるのです。

そもそも、アクネ菌とは皮膚常在菌の一種で、
私たちの肌には1平方センチ当たり100皮膚常在菌が存在していると言われています。
我々は皮膚常在菌と共に生きており、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解することで肌を弱酸性に保ったり、保湿してくれたりしているのです。

確かに、皮脂量の多い方の肌にはアクネ菌が多く棲みついています
餌がいっぱいありますからね^0^

でも実は、それだけではニキビができる条件にはならないのです😨

上記の通り、引き金は”毛穴のつまり”で、”小面皰”という、毛穴の”栓”のようなものができてしまうことです。

この栓ができなければ、アクネ菌が多かろうと皮脂が多かろうと、ニキビにはなりません。

この栓は皮脂と角質の混ざりもの
肌のターンオーバーが亢進角質肥厚面皰が形成リスクが高まります。

つまり、オイリー肌の方の傾向にある過度な洗顔油分を補わないケアは、
ターンオーバーを早め、角質肥厚に繋がる可能性があるのです。

 

ニキビ寄りの話になってしまったのでついでにですが、
ニキビができてしまった後はどうすればいいのでしょうか?

皮膚科へ行きましょう!✨

ニキビ用化粧品には殺菌効果があるものが多いですが、
アクネ菌を含めたは皮膚常在菌はただ肌の上にいる分には悪さをしませんので、ニキビのない部分まで殺菌したとしても、効果は絶妙です。
毛穴の中の殺菌はさすがに難しいですよね💦
お化粧品は薬ではないので、炎症が起きてしまったら治すことはできません。
「お化粧品+お手入れ方法」で、ニキビができにくいお肌に整えることは可能です。

 

では、ニキビ予防にニキビ用化粧品(薬用)が良いのか?についてですが、

私の意見は「うーん(゜_゜)」です笑

ニキビに対する訴求は、一般化粧品では「洗浄によりにきびを防ぐ」しか言えません。
薬用化粧品では化粧水や乳液・クリーム、ハンドクリーム、化粧用油、パックに認められ、
洗浄剤では皮膚の清浄効果の他に、殺菌・消毒による効能まで認められます。

逆に言えば、洗浄料で一般化粧品と差別化しようと思うと、殺菌・消毒作用のある成分を入れなくてはいけません。
上記の通り、通常のお手入れで全顔の殺菌は必要ないと考えられるため、
「にきび用の洗顔を使う機会は…??」と考えてしまうのです(-ω-;)
皮膚常在菌を常々殺してしまうのは逆にリスキーですので、使用するとしても短期間です。

角質溶解剤であるイオウサリチル酸グリコール酸パパインプロテアーゼなどなどがいれられるケースもありますが、
ターンオーバー亢進のためにニキビ肌になっているとしたら、逆効果です。
角質肥厚性であれば、肌を潤すことによって角質剥離をしてくれる肌内酵素の働きを正常化させる方が、本質的です。

ニキビができそうな箇所にスポット的に使えばいいかもしれないですが、
使用方法としては医薬品よりで、化粧品である必要はないかもしれませんね(^^;)
「角栓が気になる鼻だけ」とかであればいいかも。笑

 

という訳で、オイリー肌さんも、ニキビ肌さんも、
角質を柔軟に保ち、刺激を与えないケアを優先すべきと考えます!
そして、角質を柔軟に保つためには、”油”つまり乳液やクリームが必要なのです。
「スキンケアのコツを人類の進化から視る?うるおい美肌セミナー!」参照

 

乾燥肌さんが油分が少なく乾燥しているように、オイリー肌さんは、基本的にはオイリーです。

お勧めのお手入れ方法は、
・刺激の少ないケアで肌表面に露出する皮脂量をできるだけ抑えてあげること
「「過度な洗顔をすると皮脂分泌量が増える」は本当か?」参照
・皮脂吸着効果のある下地など、メイクで工夫を

この二つです。

 

使う化粧品が、だんだん淘汰されていきますね(^^)
いつもながらに白熱した美容研究会でした^^♪

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理系美容家かおり
理系美容家 かおり

【Profile】
平成元年5月31日生まれ。
東京都八王子市生まれ宮城県仙台市育ち。
名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻卒。
東京都在住。

中学生まで副生徒長を務める等の優等生キャラを卒業し、高校デビュー。
メイクアップによる外観変化と内面へ与える影響について感銘を受け、化粧品研究員を目指す。

学生時代は自分磨きで人見知りを克服。読者モデルとして名古屋で活動するも、膨大な時間とお金を使った同じ方法を勧められないことに気付く。

”美容の本質”を追及するため、学術的な美容情報を探すも「中立」で「科学的に正しい」情報が安易に手に入らず、情報発信者となることを決める。

2014年製造業へ就職し、ケミカルエンジニアとして従事し、ものづくりについて学ぶ。
医薬品、医薬部外品及び化粧品に関わる新規事業立上げを経験。

2016年『理系美容家』として活動開始。
研究会や学会などで取得した知見を美容業従事者や一般向けにわかりやすく情報公開し、美容の情報リテラシー向上に努める。

2019年30歳の誕生日に独立。

現在は美容セミナー講師や記事監修、化粧品開発サポート等を行う。

【所有資格】
物質工学修士
コスメコンシェルジュインストラクター
化粧品成分検定上級スペシャリスト
ダイエットプロフェッショナルアドバイザー
入浴指導士
デントフェイシャルケアセラピスト

【活動内容】
美容セミナー講師
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