炭酸美容の土台美容液!花王 SOFINA iPの効果メカニズム★

SOFINA SOFINAiP 土台美容液 コスメコンシェルジュ

“お手入れを土台から整える美容液”として2015年11月にに堂々と誕生したSOFINA iP
SOFINA SOFINAiP 土台美容液

シュワシュワっとした炭酸のムースが特徴の、超人気ブランドです。
なんと、2017年には売上金額・売上個数共に1位に輝いたのだとか。
リピート率も60%とかなり高く、消費者の効果実感が高い様子が伺えますね!
(通常は35~40%だそうです)

その秘密は何でしょうか?

2018年9月11日、進化した新・土台美容液 SOFINA iPについて、
日本化粧品検定協会様主催の勉強会にて花王様から直々にお伺いして参りましたので、
技術に裏付けられた魅力をお伝えしていきたいと思います!

実は、私はこれまでSOFINA iPを使用したことがありませんでした…
理由は、SOFINA iPに込められた技術を全く知らなかったからです(;_;)反省!

私がこれまでSOFINA iPに持っていた印象は、正直に以下のようなものでした…
※すべて覆ります!!!

「炭酸なんてすぐに抜けちゃうし、使って楽しいだけでしょ。」
「美容成分が殆ど無い、基材ばかりの全成分だなぁ」
「これで5,000円かぁ…高いかも。」

私は自称“花王信者”ですが(笑)、「ふーん」と思っていた土台美容液…
この1時間で、「ほー!!👏」に変わりました★
皆さんも、SOFINA iPをきっと使いたくなりますよ^^!

1.忙しく働く女性の肌悩み

仕事に、家庭に、趣味に、遊びに、自分磨きに….

現代の女性はとにかく忙しい!
女性の有職者率は年々増加傾向です。

かく言う私もかなりタスクを詰めてしまう方でして(^^;)

花王さんの有職者女性を対象にしたアンケートによると、
・日々の生活で疲れやストレスを感じる女性は94%
・疲れやストレスが肌に現れると感じている女性が81%
もいるのだそうです。

そうした女性の皆さんに、土台からお手入れを変えていくお手入れを提案するのが、SOFINA iPです!
”土台”というのは、広告表記的には「お手入れのファーストステップ」となっていますが、
「皮膚科学」×「健康科学」から身体全体の力で美肌を生み出すSOFINAならではの”血管力”に着目したスキンケアです。

”iP”には、”自らの(i)力(Piwer)で美しくなる”といった願いが込められているそうですよ^^

2.炭酸美容液の効果

SOFINA iPの最大のポイントは、“高濃度炭酸美容液”

そもそも、炭酸は何故肌に良いのでしょうか?

多くの方に身近なのは、花王さんの『バブ』のような炭酸系入浴剤
炭酸系入浴剤入りのお風呂に入ると、湯上りの体温保持効果が高くなります
※メカニズムは違えど、入浴剤の多くの効能は保温持続効果です。

一体、どんなメカニズムで身体が温まるのでしょうか?

炭酸は、化学名では『二酸化炭素』 化学式では『CO2と書きます。
化学が苦手な方でも、よく知られている分子の一つです^^

二酸化炭素はとても小さい分子で、かつ常温常圧では気体として存在しています。
炭酸入浴剤入りのお風呂に入ると、二酸化炭素は皮膚を通じて容易に体内へ入り、血管に取り込まれると血流を促進する効果があります。

人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐くことでエネルギーを取り入れています。
血中の二酸化炭素濃度が高くなると、相対的に酸欠濃度が低くなるため、
脳は”酸欠状態”と勘違いし、血管を拡張
酸素や二酸化炭素を始めとした老廃物を運搬するために、血液を勢いよく運ぼうとする訳です。

血液が運ぶものには、実はも存在します。
血液は身体の隅々まで熱を運ぶため、炭酸ガスの浸透により、皮膚表面温度を上げることができるのです。

通常、スキンケア化粧品の使用継続期間は、お肌の細胞が生まれ変わるターンオーバーと同じ周期の4週間と言われますが、
SOFINA iPは炭酸の浸透による血管力へのアプローチのため、2週間という短期間でカサつきが改善しキメが整ったり、化粧のりが改善したという事例があるそうです。

3.SOFINA iPの炭酸美容液の独自性

二酸化炭素が肌から容易に取り込まれ、血行が改善することはわかりました!

では、SOFINA iPは、よく売っている炭酸水と何が違うのでしょうか?

ポイントは“高濃度炭酸美容液”“粘性”にあります。

私は花王信者を名乗っているくらい、花王さんのことは大好きなのですが、
この土台美容液については正直理解が不足していて、(調査不足でしたごめんなさい!)
「よくある炭酸美容液ね、噴出した途端にCO2逃げちゃって意味ないよね」なんて思っていたのです💦
ところが、流石花王さん、そんな単純な製品ではありませんでした(^^;)

私が上のように思った理由の一つは、「二酸化炭素の水への溶解度は小さい」ということがあります。

中学校の時、二酸化炭素を集める実験をしたことはありませんか?
覚えている方もいるかもしれませんが、中学校の授業では二酸化炭素を集める方法は「水上置換」か「下方置換」と習うはずです。

「水上置換」は、二酸化炭素が水へ溶解しにくいことを利用した気体の捕集方法です。
下方置換は一方、「下方置換」は二酸化炭素が空気よりも重いことを利用した捕集方法です。

水上置換 ※Qikeru HP参照 http://media.qikeru.me/co2/

下方置換 ※Qikeru HPより参照 http://media.qikeru.me/co2/

炭酸飲料の蓋を空けると、そのうち気が抜けてしまいますよね。
これは炭酸は水の中では居心地が悪いので、どんどん空気中へ逃げてしまうためなのです。

そんな炭酸を化粧品に一生懸命詰めたところで、すぐ空気中へ逃げてしまうのではないでしょうか?

そこで花王さんの工夫の一つが、“マイクロバブル”

「マイクロ」というのは「1000分の1ミリ」という意味があり、とても小さい泡ということ。

実は、この小さい泡ですが、実はそのまま皮膚に浸透する訳ではありません。
浸透するのは、製剤に溶けている炭酸
です。

お肌に炭酸美容液を付けると、まず製剤に溶けている炭酸が肌へ浸透します。
土台美容液 SOFINAiP
そうすると、製剤中の炭酸濃度が少なくなるため、マイクロバブル中に含まれる炭酸が製剤中に溶出し、
土台美容液 SOFINAiP
また製剤中の炭酸が肌へ浸透する、というメカニズムなのだそうです。
土台美容液 SOFINAiP
※画像はイメージです。

もともと製剤中(水)に溶けられる炭酸は限られているため、
このようにマイクロバブルから炭酸を製剤へ供給することで、高濃度炭酸美容液となる訳です。

このメカニズムを考えると、一般にみられる美容液のように、すっと肌に馴染んでしまっては困るため、
ジメチコンのような肌へ馴染みにくい基材を敢えて使用することで、肌へ二酸化炭素を提供しているのだと予想しています(この考えは凡そ合っているっぽいです!)

さらに、新しくリニューアルしたSOFINA iPは、これに加えて
二酸化炭素を溶解するような油剤を加えることで、二酸化炭素が溶解した油性成分そのものが肌へ浸透し、炭酸を肌へ送り込む効果が加わったのだそうです。

疑問なのは、二酸化炭素は油への溶解度は低いはずなので、どの油にどのように溶かしているのかはわからないのですが…
(想像がつく方、ご教示ください>_<)
いずれにしてもOil in Waterになるような界面活性剤が使用されていることが予測されます。

リニューアル前後の全成分表示を見ると、変更点は目立つところだと
イソノナン酸イソトリデシルというエステル油の追加
PEG-12ジメチコン → PEG-3ジメチコンへの変更です。
PEG-32の追加などです。

”PEG-〇”の〇にあたる”12″や”3″のような数字は、水となじみやすいポリオキシエチレン鎖という親水基の長さを表していて、
これが短くなったことから、ベースの油性が増えたことが伺えます。
”油に二酸化炭素を溶解させている”との情報から、イソノナン酸イソトリデシルがそれに当たるのか…
界面活性剤の種類的にジメチコンがそれに当たるのか…
正直、今の私では予想がつかないです(;;)ご興味ある方、討論しましょう!

またPEG-32のような水系で粘性を増す成分が加えられたことから、内包した泡を動きにくくしていると推測できます。

[追記]
花王さんの特許
を読んでみると(花王株式会社.エアゾール化粧料.特許第 612715 号,2017.)、
水より炭酸ガスの溶解量が高い油剤ってたくさんあるみたいで(^^;)
それはもう、書ききれないほどなので特許をの【0029】を見てください(笑)

SOFINAiPでは、イソノナン酸イソトリデシルが炭酸ガスを溶解する油剤として使用されていて、
ガスの溶解性乳化安定性塗布時と塗布後の使用感から、5~10wt%で入っているようです。

また、炭酸ガスが水へ溶解にくいのは上記の通りですが、PEG-60水添ヒマシ油のような非イオン界面活性剤の存在により炭酸ガスの水への溶解性を向上させ、マイクロバブルの泡量を上げることもできるのだそう。

さらにさらに、増粘剤 アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30))コポリマーが適度な粘度を与えるため、
マイクロバブルが移動して外へ逃げてしまったり、くっついて成長することを抑制できるのだそうです!

泡の核となるのは(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマー
感触調整のために使用されていますが、親水性の粉体表面が泡の核となり、マイクロバブルを多数発生させることができるのだそうです!

マイクロバブル炭酸保持油剤の技術により、炭酸をうまく内包し、空気中に逃げにくく肌へ浸透しやすい処方設計となっています。

4.浸透してほしいから浸透させない、メカニズムから考えるテクスチャーと使用方法

SOFINA iPの使用経験がある方は実感されているかと思いますが、
モチモチした泡がシューっと出てきて、
SOFINA SOFINAiP 土台美容液
馴染みにくく肌の上を滑っている感じがすると思うんですよね。
(口コミ調べてみても、そんなこと書いている人はいませんでしたが笑)
近しい表現では、「お風呂上りはイマイチだったので乾いた時がいいみたい」や
「肌の上で美容液になる」と書いている方がいらっしゃいました。

ポジティブに言うと「伸びが良い」になるのですが、導入系美容液の割にはすっと馴染まない
実は、上記の炭酸浸透メカニズムを考えると、このテクスチャーの理由がわかります。
この美容液は、炭酸を肌へ提供するために溶液を肌の上に載せ続ける必要があるのです。
ですから、敢えて肌に馴染みにくいジメチコンなどのシリコーンオイル系をベースとし、粘性を増して肌に馴染みにくいテクスチャーになっていると推測できます。

さらに、このベタつかずザラつかないテクスチャーは、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマーという、水にも油にも溶解しない粉体を、凝集しない濃度で配合することにより得られる使用感なのだそう★

炭酸が浸透してほしいから、溶液は浸透させたくない美容液です。

オススメの使用方法は、泡を潰さないように優しく広げ、時間をかけてお手入れをすること。

土台美容液を効果的に使用する方法ですよ★

5.最後に

“土台美容液“のネーミングはとても秀逸で、
化粧品広告としてはあくまで「お手入れのファーストステップとして」と書かれています。

私は正直、「ファーストステップのことを土台美容液というなんて、言葉遊びかな」なんて思ってしまっていたのですが…(花王さんごめんなさい!)

今では、この“土台”は、「お肌そのものを整える」という意味があるように感じられました。
そして、そのメカニズムからまさに「お手入れのファーストステップ」として素晴らしい機能を持っており、
これまでの導入美容液とは違うメカニズムの製品『土台美容液』というネーミングで市場に投げ込んだ、
まさに研究発信でニーズをつかむ、花王さんらしい商品コンセプトだと感じました。

ますます花王さんが大好きになった製品😻笑

新・土台美容液で世の女性がますます美しく、幸せになれますように☆彡

最後に、製造工程がめちゃめちゃ気になっています笑
[追記]製造工程も、特許に書いてありました(笑)
通常通りに基材を作って(通常どおりが分からないとは思いますが💦)
最後に炭酸を充填するという、意外と普通の作り方でした(笑)

油にも水にも炭酸を溶かすのが大変なイメージだったので、それぞれバブリングしたものを入れて混ぜるのかなぁとか、
混ぜてる途中で気体抜けちゃうよなぁとか、余計なことを考えておりましたが💦
開発者というのは作り手のことも考えなくてはいけないですからね(^^)

それがしいてはコストや供給の面でお客様のためになるのだと、再認識できました★

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