皆さんは、化粧品に対してどのようなことを期待していますか?
乾燥肌を改善したい。
肌老化を予防したい。
容姿を美しくしたい。
様々あると思います。
私が化粧品について夢中で勉強していた時(今もそうですが笑)、
情報がわーーーーっと入ってきて、
化粧品について少し否定的な気持ちになってしまったことがあります。
例えば、ターンオーバーの関係から(個人差はありますが、大体28日程度と言われています)
スキンケアの効果効能は一昼夜でわかるものではないので、
「使った次の日から肌ふっくら!」というような表現に疑問を覚えたり、
ニキビ肌に殺菌作用のあるお化粧品を使うのは一時的には有効ですが、
日常で使ってしまうと肌表面を健やかに保つために必要な皮膚常在菌を殺し続けてしまうことになり、
ニキビの根本原因であるストレス環境や食生活の乱れなどの改善の方が重要であるなど、
消費者が化粧品へ期待する効能と異なることが、
ついつい目についてしまいがちでした。
そういった話をとある友人にした時、
「聞きたくない人もいる」と言われ、
その心は「信じていたものを否定されるのはいい気分ではない。」
と言いたいようでした。
まさにその通りで、
私も”本物”だと信じて買った高めの真珠の指輪を落とした時、
拾った人がおもむろに拡大鏡で覗きながら
「つなぎ目がある!偽物だねー」と言った時は、
「知りたくなかったー!」と悲しい気持ちになりました(;;)笑
化粧品はあくまでも”安全性”に十分配慮されていることが基本で、
中には合わない成分がある方もいるので、
肌と会話しながら使用することで、
リスクを避けながら十分効果を発揮するものだと思います。
過去の反省から、最近は「こういう考えの方には向いている」とか、
「こういう肌質の方には向いているが、ああいう肌質の方にはこれも考慮した方が良い」など、
多面的な視点から提案をするようにしています。
しかし
先日、友人3人でお話していた時、
「イボが治ると好評の化粧品を買ってきたが、どうなの?」と質問を受けた時のこと。
商品を見るまでもなく、イボは化粧品で治すことはできません。
イボは疣贅(ゆうぜい)という腫瘍で、医療の範囲であり、
角質層を健やかに保つ化粧品の得意分野ではないのです。
一応成分表を見てみましたが、
サリチル酸などの角質軟化成分も入っていないし、
水、グリセリン、ペンチレングリコール、パルミチン酸エチルヘキシル…..と、
よくある化粧品と同様、保湿剤のように見えました。
「信じて使ってみるしかないね!」という友人がいる一方、
「いや、気になるのであれば病院で治療するべきだ」と
否定的なことを言わざるを得ませんでした。
インターネットで私が騒いでいる分には、読みたい方だけ読んでいるのでいいのですが、
現実で私が言葉を発すると、どうしても聞こえてしまいます。
なので、これが友人でなければ、言わなかったかもしれません。
化粧品はプラシーボにより効果を増すことはできますが、
そもそも狙ったメカニズムがないものは、すがっても結果が出るはずはありません。
治らないものは、治らないのです。
「知らないと損をする」と突き放すつもりはありませんが、
ある程度勉強した方が有効な使用方法を心得ていることは当然で、
私は株や投資の勉強をしていないからさっぱりできないし、
知らない分野に手を出して痛い目を見たこともあります。
パソコンも学んでいないので、効率が悪いことはいっぱいあるでしょう。
地元の人が空いている道を選んでスイスイ帰れるのも、その土地を知っているから。
だから、最短で綺麗になるために、化粧品について少しでも学んで頂きたい
という願いからブログを書かせて頂いております。
その方がが絶対にいいことが多いです。
とはいえ、自分の身の回りのことをなんでも勉強するのはやはり大変なので、
これだけは覚えて頂きたいと思います。
「化粧品によるスキンケアは、肌を健やかに保つためのもの。」
”予防”の意味合いです。
劇的な改善を望んだり、肌を治療するものではないのです。
角質層を柔軟に保ち、潤し、バリア機能を高めます。
よく、「どんな高級化粧品も死んだ細胞である角質層を満たしているだけだ」、と否定的にいう方も見かけますが、
角質層を健やかに保つって、美肌にとってとてもとても有効なことです。
角質層ってすごいやつで、ラップ一枚分くらいの厚みしかないのに
乾燥した大気中に水分60%で構成された人間が生きていられるように、外界から守ってくれているのです。
ちなみに、角質層がなく体表面が粘膜の蛙などは、定期的に水中に入らないとみるみる干からびて死んでしまいますし、
砂漠の様な超乾燥気候で生きていられる、例えばカメレオン等は、その発達した分厚い角質層?のために滑らかな動きをすることができません。
話は逸れましたが、事実、角質層が乱れると乾燥やかゆみ、炎症等々、様々な症状を引き起こします。
角質層の奥にある表皮や真皮のダメージは、本来角質層が健やかであれば起こらないか、
角質層のラップの中で自然に健常状態へ近づいていくのなのです。
もちろん、化粧品の中には種々の有効成分を含むものもあり、
ニューロコスメのような浸透しなくても信号の伝達によって効果を発揮する成分もあります。
工夫して浸透率を向上し、中には基底細胞まで届くものもあるでしょう。
ところが、日本の薬機法によるの表現の制限から、
そういった効能があったとしても、商品の効能として謳うことはできない上に、
高価な製品全てに、そういった高機能成分が配合されてる訳ではないので、
一般の消費者が本物の高機能化粧品を見抜くことは難易です。
最近、とてもジレンマを感じていて、、、
化粧品は基本的に安全であり、楽しく気持ちよく使ってほしいので、
否定的なことは言いたくない反面、
過度の期待をしてしまい、思ったように効果が現れなかった結果、
「何使っても一緒だ」「自己満だ」と思われることはとても悲しいことです。
化粧品は使い方一つで身も心も美しくしてくれるからです。
化粧品は学ぶとすぐに実践できますし、
お友達とのお話のネタにもなりますので(笑)
このblogでなくても、できれば商品と絡んでいないような情報発信メディアを通して、
(商品販売先行だと、「売れる」ための偏った知識になりがちなので…)
お化粧品について学んで頂けたらと思います。
もちろん、私もまだまだ情報発信していきますので、
いつでも覗きにきてくださいね^^