R_homme(アールオム)の効果を解説!マナラ発のメンズスキンケア 洗顔&オールインワン

R_homme(アールオム)はランクアップ社から2020年7月、新たに登場したメンズコスメブランド
同社は大ヒット温感クレンジング「ホットクレンジングゲル」のマナラが大変有名ですね!

そんなランクアップ社の製品開発はプロダクトアウトにこだわりが。

マーケティング調査に則って多くの方の困りごとを解決するのではなく、
一人の悩みに徹底的に向き合い、本当に肌が変わった!と思うものしか販売しないのだそう。

 

先日、アールオムのオンライン新製品発表会へ参加させて頂きましたので、成分や実際に使ってみた効果などを踏まえてご紹介させて頂きたいと思います!

代表の岩崎裕美子社長、明るくてハツラツとしていらっしゃって、お綺麗な方でした♡

 

1.男性スキンケアの傾向と肌の特徴

1-1.男性にとってもはや必須の「清潔感」

株式会社オールアバウトによる<肌の状態と人の印象に関する調査(2018)>によると(1)、ベースメイクをした男性はベースメイクをしていない男性と比較して女性からの第一印象が約3%アップし、「清潔感」「若々しさ」「品のよさ」の項目が向上したという調査報告があります。

またランクアップ社調べによると、

  • 男性は第一印象で「清潔感」が一番大切だと考えている。
  • 8割の女性がパートナーの清潔感を重視している。

といったように、男性にとって清潔感は無くてはならないものとなっていることがわかります。

これは私も感覚的に納得!
清潔感があると、自分を律することが出来て、自立心がある人のようなイメージがありますよね。

1-2.30-40代男性の悩みとスキンケア習慣

ランクアップ社調べによると、30~40代の男性の悩みは大きく4つあるそうです。

30~40代の男性の悩み
  • (薄毛・白髪)
  • (炎症・乾燥)
  • ニオイ(脇・頭皮)
  • 顔の脂(テカリ)

それに対し、行っているケア習慣は6つ。

男性のケア習慣
  • 髭剃り
  • 洗顔
  • 化粧水
  • シャンプー
  • 歯磨き
  • 身体を洗う

これらのケアは最低限の習慣であるものの、それ以上のプラスケアにハードルを感じる傾向が。
一方で気に入った商品は使い続ける傾向があるのだそうです。

メンズスキンケアとして外せない点はお手軽感男性が好む使用感、そして確かな効果実感と言えそうですね!

 

1-3.男性肌の特徴とトラブル要因

ポーラ・オルビスホールディングスの報告(2)によると、男性肌の特徴として次のようなことがわかっています。

男性肌の特徴
  • 冬にバリア機能が低く、夏に向けて高くなる傾向(女性と同様)
  • 女性に比べ、水分蒸散量が 2 倍以上多く保水力が低い
  • 水分量が 1/2 以下
  • 角層細胞面積は 1 割程度小さい(ターンオーバーが早く保護力が弱い
  • 皮脂量は約 3 倍と圧倒的に多い

男性の皮膚は保護力・保水力は女性に比べて低く、肌状態は女性よりも悪い傾向にあるようです。
また過剰な皮脂分泌によって毛穴が開きやすくなる上に、皮脂の分解物である脂肪酸(特にオレイン酸)やその酸化物が刺激となり、ターンオーバーが異常亢進することで毛穴がすり鉢状に凹んでより目立ちやすくなる懸念もあります。

※参考記事

オイリー肌・毛穴・ニキビの関係とケア方法を科学的に考察!

 

つまり、ベタつくのにカサつく毛穴が目立ちやすいなどのうトラブルを抱えやすいのです。

 

また、多くの男性が毎日する髭剃り肌ダメージの大きな要因の一つです。
角層を削りとってしまうためにバリア機能が低下し、乾燥を招いたり、
刃物による傷や摩擦が炎症を引き起こし、色素沈着してしまう懸念があります。

その上にスキンケアをしないとなれば、男性肌はかなりの過酷環境
バリア機能が低下した肌を乾燥した空気や紫外線に晒すことになってしまいます!

同年代の女性と比較して男性は肌老化が顕著な傾向がありますが、納得ですよね。
逆に言えば、男性はスキンケアをするだけでかなり周りと差別化ができそうです!

 

2.マナラ発のメンズスキンケアR-homme(アールオム)のスキンケア理論

上記の通り、男性は皮脂量が多いのに乾燥しがちという、”ギャップ肌”の持ち主。


https://r-homme.jp/より引用

だからこそ、皮脂と水分のバランスギャップを埋めることが「男性の肌老化を抑制する鍵」なのだそう!

そこで、R-hommeからは洗顔&オールインワンスキンケアの2アイテムが誕生しました!

 

3.R-homme(アールオム)「TSUBU WASH(ツブウォッシュ)」をご紹介!

R-hommeアールオムTSUBU-WASHツブウォッシュ

TSUBU WASH (ツブウォッシュ)
<洗顔料>
45g ¥3,500 (+tax)

【全成分】
タルク、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、結晶セルロース、パイロフェライト、ココイルグリシンNa、炭、キサンタンガム、PVP、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、BG、タナクラクレイ、シリカ、パパイン、プロテアーゼ、チャ葉エキス、グリチルレチン酸ステアリル、リパーゼ、ポリソルベート20、リン酸2Na、リン酸K、デキストリン、トコフェロール、水

3-1.「TSUBU WASH(ツブウォッシュ)」の使い方

可愛らしいキューブ状のボトルデザイン!

蓋をパカッと取ると、内蓋がついていて、

中には黒いつぶつぶが入っています!

これがTSUBU WASHのTSUBUですね!TSUBUTSUBUです。

1円玉代の大きさで手にとったら、同量の水を加えます。

R-hommeアールオムTSUBU-WASHツブウォッシュ

この水の量が超ポイントです!馴染ませた時にTSUBUが残る量が正解です!

R-hommeアールオムTSUBU-WASHツブウォッシュ

このまま、お顔に乗っけます!
ザラつきが気になる部分から、決してこすらないように、やさーしく馴染ませます。

面白い画像なので小さめで笑

最後にぬるま湯で十分に洗い流して、洗顔終了

3-2.「TSUBU WASH(ツブウォッシュ)」の成分と口コミ

泡立てる必要がないので楽ちん♪時短洗顔です!

水の量を誤ると、黒い液体が腕を伝って服が汚れそうになるので、コツを覚えるまでは朝洗顔では使いませんでした笑
実際、1円玉の使用量ではあまり水の量がいらないので、今は問題なく使えています。

使用感はどちらかというとさっぱりですが、水分を拭き取っても突っ張り感は感じません👍
洗浄成分にアミノ酸界面活性剤を使っているので、洗浄力が優しいんですね^^
メンズコスメでアミノ酸系は珍しいので、貴重です!

ところで、何故ツブウォッシュは黒い粒という面白い剤型なのでしょうか?
その秘密はズバリ酵素×炭×クレイにあります。

<酵素>
酵素は脂質である皮脂を分解するリパーゼと、タンパク質である角質を分解するパパインの2種。
毛穴・角質の汚れを分解します。

酵素は水中で簡単に失活するため、使用時に効果を発揮するためには保存状態で乾燥しておく必要があります。
酵素をしっかり働かせるための、粒剤型なのですね!


<炭×クレイ>
吸着炭とタナクラクレイが分解した汚れを吸着

炭は脱臭剤でも使われるように、多孔質(穴がいっぱい空いている)ことから表面積が大きく、物質を吸着する性質があります。
クレイも同様に多孔質な物質のため、物質を吸着してくれます。

この”吸着性”は油分が過多であろうと、乾燥肌であろうと関係なく吸着してしまうので、
皮脂が少ない肌質の方は、洗浄時間を短くするなどして調節していただくと良いですよ♪

この酵素・炭・クレイうるおいオイルで包み込むことでいるのだそう。
この「うるおいオイル」に該当する成分はおそらくヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルというエステル油。
分子量がとても大きいので、炭やクレイに吸着されずにエモリエント剤として働いてくれるようです。

さらに、肌荒れしやすい方におすすめな成分 グリチルレチン酸ステアリルも配合。
似た名前で「グリチルリチン酸2K」という水溶性の肌荒れ防止成分がありますが、この成分の油溶性版です!

毛穴汚れをOFFするだけでなく、肌を守ることもしっかり訴求している洗顔アイテムです!

 

4.R-homme(アールオム)「HADA GEL(肌ジェル)」をご紹介!

R-hommeアールオムHADA-GELハダゲル

HADA GEL(肌ジェル)
<オールインワンジェル>
120ml ¥4,900 (+tax)

【全成分】
水、シクロペンタシロキサン、グリセリン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、エチルヘキサン酸セチル、BG、フウチョウソウ葉エキス、アーチチョーク葉エキス、ザクロ果皮エキス、ビルベリー葉エキス、ローヤルゼリーエキス、ダイズ種子エキス、ダイズ芽エキス、α-アルブチン、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na、ポリクオタニウム-61、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、スフィンゴモナス培養エキス、サッカロミセス培養エキス、グリセリルグルコシド、PCA-Na、乳酸Na、1,10-デカンジオール、10-ヒドロキシデカン酸、セバシン酸、アルギニン、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、セリン、バリン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、PCA、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、水酸化Na、トコフェロール、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、カルボマー、香料、フェノキシエタノール

4-1.「HADA GEL(肌ジェル)」の使い方

こちらはスリムなボトルデザイン。
幅のある角型なので、プッシュ時の安定感は問題ありません◎

ワンプッシュで1回分の量がしっかり出るのも楽ちんですね♪

R-hommeアールオムHADA-GELハダゲル

これを全顔に塗布するだけ!

とってもみずみずしいジェルです。

R-hommeアールオムHADA-GELハダゲル

指先で軽く触れる程度の圧で、内側から外側へくるくる円を描きながら馴染ませると、スキンケアをしながらマッサージができるのでおすすめです。

しっかり馴染んだ後は、肌が柔らかくなる感じがします。
もちもち、ベタベタ感は無く、暫くするとサラサラに。

結構強めに香りがするのですが、ブリティッシュ アロマティーという香りだそうで、甘い紅茶のような香りがします。
女性でも好んで使えそうな匂いですよ♪

 

4-2.「HADA GEL(肌ジェル)」の成分と口コミ

◯テクスチャーを決める基材の構成

基材の主な構成は、

水、シクロペンタシロキサン、グリセリン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、エチルヘキサン酸セチル、BG

2番めのシクロペンタシロキサンは、非常に軽いテクスチャーのシリコーンオイルで、揮発性があるためサラサラとしたテクスチャーを演出するアイテムによく配合されます。

グリセリンは水分保持力の高い代表的な保湿剤。
実は乾燥している!という男性肌にしっかり潤いを持たせる、コンセプト通りの保湿剤です。


プロパンジオール、ペンチレングリコール、BG
抗菌効果のある保湿剤です。

防腐効果のある保湿剤 一例

このような、ヒドロキシ基と呼ばれる「ーOH」が2つある『ジオール類』は保湿剤として働きながらも抗菌作用を持つため、
全体としての防腐剤の使用量を抑えることができるのです。

最後に、エチルヘキサン酸セチルエステル油の一種で、こちらは揮発せずに肌を柔軟にし、水分蒸散を抑えるエモリエント剤として働きます。
皮脂と異なり、酸化劣化分解されづらいオイルです。

ただ、配合量としてはあまり多くはなさそうです。

 

基材全体を見ると、肌に残る油性成分はあまり配合されておらず、水溶性成分でしっかり保湿
油分は自らが分泌する皮脂でバランスをとるような設計に見受けられます。
年齢を重ねても皮脂分泌量が低下しづらい、男性ならではのアイテムですね。

 

◯皮脂チェンジ処方「ケアナリア」+「ローヤルゼリー酸」

本アイテムで非常に特徴的な訴求が『皮脂チェンジ処方』

ランクアップ社の肌理論として、
皮脂にはうるおいをもたらす「善玉皮脂」と肌の刺激となる「悪玉皮脂」が存在し、
ケアナリア皮脂のバランスを整える整肌成分とのことなのです。

ちなみに「善玉皮脂」はランクアップ社の登録商標だそう。

またローヤルゼリー酸過剰な皮脂を抑制する整肌成分で、10-ヒドロキシデカン酸、セバシン酸、10-デカンジオールを含みます。
これが皮脂の量を整える成分。

この二つの訴求成分により、皮脂の質と量を改善することで、男性の肌悩みをの根本解決へ導くのだそう!

 

なんとも画期的なのですが、個人的に疑問だったのは「善玉皮脂」と「悪玉皮脂」

皮脂はそれぞれ役割を持って存在しているので、善玉も悪玉もないのでは?と思うのですが、
皮膚常在菌や腸内細菌でも「善玉菌」と「悪玉菌」が浸透してしまっている通り、ユーザーにとってはわかりやすい訴求なのでしょうね。

無論、常在菌も同様に、本来は善玉も悪玉もありません
無数の菌たちはそれぞれ均衡を保ちながら存在しているのですが、何かのきっかけで菌バランスが崩れると、肌トラブルを引き起こします
肌トラブルが起きる時に増えてしまう菌を我々は「悪玉菌」と都合よく呼んでいるだけなのです。

話は逸れてしまいましたが、この疑問についてお問い合わせしたところ、すぐにご回答を頂けました(^^)

どうやら、「悪玉皮脂」は皮脂の組成中の「スクワレン」を指しているようです。

確かに、スクワレンは酸化しやすく、酸化物であるスクワレンヒドロペルオキシドは肌へ刺激となり、大人ニキビの要因の一つとも考えられています。

肌状態がいい人はスクワレン量が10%程度なのに対し、
肌にトラブルを抱えている人はスクワレン量が20%程度であったというデータあるそうです。

(この情報について私は資料を持ち合わせておりません。)

この新たな訴求が一般に浸透するかわかりませんが、
ランクアップ社の新しい視点が興味深い反面、検証的なデータをしっかり探したいところ。
新しく情報があれば追記したいと思います!

 

5.まとめ

ランクアップ社が新たに上市したメンズコスメ ブランド R_homme(アールオム)

スキンケア不足や剃毛などでダメージを受けやすい男性肌をやさしく洗い上げながら、
肌トラブルの元となる皮脂や毛穴汚れの除去を目指した TSUBU WASH

そして、男性が継続して使用しやすいオールインワンゲルで、乾燥肌と皮脂分泌過剰のアンバランスを整える新しいアプローチ「皮脂チェンジ処方」を採用したHADA GEL

いずれも、男性特有のライフスタイルや肌質に特化して開発された製品で、
女性向けのアイテムでは満足出来ない、でもお手入れが億劫な男性にとってもぴったりのアイテムなのではないでしょうか。

男性の中でも、特に皮脂分泌量の多い男性におすすめしたいアイテムです。

R_homme 講師サイト:https://r-homme.jp/

5.参考文献

(1) 「肌の状態と人の印象に関する調査」(オールアバウト社)<https://corp.allabout.co.jp/corporate/press/2018/181119_01.html>2020年9月13日アクセス
(2) 「ポーラ化成が男性の肌を徹底調査 おでこのテカリは洗顔後 4 時間後から大幅に増加する など」(ポーラ・オルビスホールディングス)<http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_2009_2.pdf>2020年9月13日アクセス