化粧品と珈琲の深〜い関係??

化粧品と珈琲の共通点ってなんでしょう?

誰もが納得する答えの一つとしては

嗜好品

ということが言えます。

そのものを楽しみ、心を豊かにするものです。

そのためには、好みであることが必要ですね。

 

本日は、
コスメティックレシピクリエイター 白野実さんと、
かなざわ珈琲・金澤政幸さんによる
『化粧品と珈琲の深〜い話』
という体験型トークイベントが開催されました✨

場所は、世田谷区のかなざわ珈琲

金澤さんは、
『コーノ式かなざわ珈琲 美味しい珈琲の淹れ方』(大和書房)を出版されている、
珈琲の超どスペシャリストです!

私も珈琲が大好きで、
研究室時代は毎日豆を挽いて、布ネルで珈琲を淹れていたのですが・・・

今日は本当にびっくりの珈琲体験をすることができました^^

まず、ペーパーフィルターにコーヒー豆を入れ、真ん中を窪ませます。
これは、お湯を初めに入れたときに端へ逃げてしまうのを防ぐためだそうです。

そして、90℃のお湯を準備。

真ん中に注いだら、少しずつ周りへ広げ、豆全体を蒸らします。

その手つきはもう匠!

 

 

ところで、珈琲に90℃のお湯って、意外じゃないですか?

私はずっと、沸騰したてのお湯を使ってきました。

 

金澤さんがこんなことを仰っていました。

日本食の基本的な味付けは砂糖、みりん、さけ、醤油、味噌、塩。
意外と糖分が多く、食事も甘めになります。

そこで、すっきりとした味わいの「緑茶」が好まれてきました。

また中国は油っぽい、しょっぱい食事が多いので、烏龍茶のような、油を流し、すっきりとした味わいが親しまれてきました。

珈琲はもともとイギリスより日本へ持ち込まれましたが、
欧州料理に合う味わい設計。

そこで、苦みや渋みを持ち込まない90℃のお湯設定にしているんだそうです。

 

十分に豆を蒸らしたら、お湯を注いでいきます。

もこもこした泡が!キラキラ光って見えました。

これは、珈琲豆から出てくる二酸化炭素を追い出し、お湯が浸透している証拠なんだそう。
新鮮ではなくなってしまった豆が泡立たないのは、二酸化炭素が抜けているため。
逆に、焙煎したての豆は湯投げ時に二酸化炭素を出し過ぎて、お湯の浸透を妨げてしまうんだとか。

 

絶妙!奥が深いです。

 

そして、ここがかなざわ式。
3分の1程度珈琲を抽出したら、
それ以下は使いません!!!!!!

 

Σ(・ω・ノ)ノ!

 

捨てちゃうんです。

もったいない><!

 

今回は勉強のために頂きました!
最初の1/3と、次の1/3と、最後の1/3

最初の1/3には、同量のお湯を足します

2番目の1/3を入れずに、まっさらなお湯を入れるということ。

さぞ薄いだろうと思いきや・・・

香り高くてなんとも美味しい、すっきりとした濃い珈琲ではないですか!

なんでも、苦み・雑味の元となるタンニンポリフェノール
分子量が大きいので、すぐには落ちてこないんだそう。

水溶性なのに、意外です(ノ゚ο゚)ノ

コーヒー豆がカラムクロマトグラフィーのような役割をしているのでしょうか(@_@)

2番目に抽出されてきた珈琲は、苦みがしっかり出ていて、少し酸味を感じました。

3番目は、もう健康茶のようなw薄いけど酸味とわずかな珈琲らしさが。

 

我々が普段飲む珈琲は、1番目と2番目のMIXで、
すっきりとした雑味のなさをとるか、
苦みも楽しむか、、、、

「1番目がいい」じゃなくて、
好みによりけりですよね。

珈琲の成分の抽出具合から、どの段階の珈琲を飲むかで味が変わります

苦味を好む方は、2番目をいれればいい。

「味が変わる」ことを知った上で、
どの珈琲を飲みたいのか??

決めるのは、嗜好品を楽しむ私たちなのです^^🎵

ちなみに、私は1番珈琲が好きでしたよ♡

 

 

お次は、白野さんによる化粧品についての深〜い話。

一つのトピックをご紹介します。
せっかく書いた長い記事が消えてしまったのですが、頑張ります(;;)

まず、みなさんはこちらの化粧水A化粧水B、違いがわかりますか?

全成分表示にすると、
<化粧品A>
水、BG、グリセリン、トリエチルヘキサノイン、ヒアルロン酸Na, キサンタンガム、水添レシチン、PEG-40水添ヒマシ油、セスキステアリン酸ソルビタン、ココイルグルタミン酸TEA、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール

<化粧品B>
水、BG、グリセリン、トリエチルヘキサノイン、ヒアルロン酸Na, キサンタンガム、水添レシチン、PEG-40水添ヒマシ油、セスキステアリン酸ソルビタン、ココイルグルタミン酸TEA、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール

 

あれ、一緒!!!?

ちなみに、全成分表示の見方をざっくり言うと、
1.成分の配合量順に記載
2.配合率1%以下は順不同
3.粉体、香料は最後にまとめて記載可

つまり、このAとBの差配合率1%以下成分の配合量の違いということになります。

このお話を聞いたとき、私はとっても「恥ずかしいなぁ」と思いました。
これまで、化粧品の全成分表示を見て、1%以下の成分をなめていたのです💦

もちろん、ヒアルロン酸Naやキサンタンガムなど、
耳かき1杯でも入れれば十分に粘性を与える成分があることや、
防腐剤の配合量がごく少量であることなどは知っていましたが、

1%以下のこだわりの違いがこれだけの使用感の違いを生み出すのかと、
とても驚かされました。

確かに、全成分表示を見れば、
ベース成分から大体の効能がわかるし、
有効成分の大体の配合量がわかるとその化粧品の狙いも読める部分があります

ただ、気持ち良さ、使い心地、満足感は、使ってみないとわからない
化粧品は人の心を豊かにする嗜好品なのです。

 

今日は目の前でローションを手作りしてくださり、
配合順序によって分散したり、乳化したり・・・

手作りクリームではW/O型 → O/W型の転相の様子を見せてくださったり・・・

目の前の成分や現象に対し、化学構造についてお話したり・・・
(美容化学者のかずのすけさんがいらっしゃいました!^^)

もう超とっても幸せな粧品 × のお時間でした!

 

珈琲以上に深〜い濃〜いセミナーを開催するしてくださった金澤さん、白野さん

ありがとうございました(๑>◡<๑)

 

ちなみに、この日はかずのすけさんの著書第三弾
『オトナ女子のための美肌図鑑』の発売日でした。

そんな良き日にセミナーに参加されるかずのすけさん・・・さすが!
私もあやかってサイン頂いちゃいました^^

なんと、第1号です!^0^

ラピスラズリ代表の石田さんと、二人のためだけのサイン会w

かなーりずっしりした内容です。

美容には、時間もお金もかけすぎなくていい。
自分にあったコスメを自分で選べるようになってほしい。

この想いは、私もまったく同じです。

私はブログやセミナーという形で、
皆様が最も幸せになれる美容法の「選び方」
一緒に勉強していきたいと思います^^

そのために、私は勉強する努力を惜しまないですからね!

みなさま、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

 

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